弔辞の書き方

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年々、親しい友人や親族代表として弔辞を頼まれることがあると思います。

しかしあまりないことなので、突然頼まれると不安を感じますよね。

そこで、弔辞の書き方について解説します。

弔辞を書く際のポイントや例文、また、弔辞にはさまざまなマナーがあるので合わせて紹介します。

辞を書く際のポイントや例文を立場別に紹介

弔辞の基本構成はこのようになっています。

・訃報を知ったときの驚きや悲しみ
・故人との関係
・故人との思い出や具体的なエピソード
・故人へ別れの言葉

しかし、親族代表や友人代表など関係性によって微妙に変わってくるので、ポイントを押さえながら詳しく紹介します。

親族代表として弔辞を読む場合

親族代表の場合は、基本の型とは少し違い、

・参列者へのお礼
・故人や遺族が生前お世話になったことに対するお礼

と参列者へ感謝の言葉をを書きます。

故人とのエピソードを入れ、最後に、残された家族に力添えを貰えるようお願いする文章で締めくくります。

親族代表として弔辞を読む場合の例文

親族を代表してご挨拶申し上げます。

本日はお忙しい中、父・〇〇の葬儀にご会葬いただき、誠にありがとうございます。

故人の生前中は、皆様に大変お世話になりました。故人に代わりまして、深く感謝申し上げます。

生前、多くの方々にお見舞いに来ていただいたことは、私たち家族にとっても励みになりました。

今後とも故人と同様お付き合いいただき、故人の生前と変わりなきご指導を賜りますようお願いいたします。

友人代表として弔辞を読む場合

友人代表の場合は、基本的に型通りです。

そして故人との関係性やどこで出会ったかなどを盛り込みながら、思い出や具体的なエピソードなどを書きます。

故人の人柄をエピソードを交えながら書くのがおすすめです。

行き過ぎて親族が不快に感じるエピソードは入れないようにしましょう。

友人代表として弔辞を読む場合の例文

先日食事に行ったばかりだったので、突然の訃報にまだ信じられない気持ちでいっぱいです。

〇〇と初めて会ったのは、中学生の時でした。
転校してきたばかりの私に、明るく気軽に話しかけてくれたのは今でも忘れません。
結婚後は家族ぐるみで食事に行ったり、旅行に行ったりしましたね。
食事に行った際は、相談事や愚痴を聞いてくれて、いつも元気を貰っていました。

〇〇今まで仲良くしてくれて、本当にありがとう。もうあなたの優しい笑顔が見られないと思うと、寂しくて仕方がありません。どうか安らかに眠ってください。

会社の上司に弔辞を読む場合

会社の上司に弔辞を読む場合は、まず故人との関係性を表します。

そして、故人の印象や仕事で教わった点、人柄などを表したエピソードを書きます。

故人から教わったことでの、今後の決意を表すのも良いです。

例文

〇〇部長のご霊前に、社員一同を代表しまして、謹んでお別れの言葉を申し上げます。

会社では、親しみを込めて〇〇さんと呼んでいたので、〇〇さんと呼ばせていただきます。

〇〇さんの訃報を聞き、深い悲しみを抑えられません。

〇〇さんには、大学を卒業して入社仕立ての私に優しく、時には厳しく指導していただきました。

厳しいだけでは無く、周りの雰囲気を良くするために、冗談を言い笑わせるなど常に明るく私の理想の上司でした。

〇〇さんに教わった、思いやりを持って行動するということを忘れず、これからも仕事に励みたいと思います。

名残惜しいですが、これでお別れいたします。どうぞ安らかに静かにお眠り下さい。

孫が弔辞を読む場合

孫の場合は、型通りでは無く、素直に思ったことを手紙のように書きます。

故人との思い出、感謝する気持ちを盛り込みます。

孫の場合は呼び方も、祖父・祖母ではなく、おじいちゃん・おばあちゃんと書くと普段の様子が思い浮かべやすくなります。

例文

おばあちゃんとお別れの時が来てしまいました。

小さい頃から、おばあちゃんの家で過ごすことが多かったのでおばあちゃんは特別な存在でした。

ご飯を作ってくれたり、一緒に遊んでくれたりとたくさんの思い出があります。

社会人になってからは、会う機会が減りましたが、たまに遊びに行くとご飯をつくって待っていてくれました。

いつも仕事のことや体のことを、心配してくれていました。

直接伝えることはできませんでしたが、感謝しています。

どうぞ安らかにお眠りください。

弔辞に関する基本的なこと

弔辞の文字数や時間ついて解説します。

弔辞の目安は何分ぐらい?

弔辞はだいたい3~5分ぐらいが目安です。

弔辞を読む人数が多い時は、あまり長いと後の進行に響いてくるため、3分ぐらいで収めましょう。

文字数は、800~1000字です。
400字詰め原稿用紙だと、2枚から2枚半となります。

弔辞はどのように読むのか?

弔辞は、故人に手紙を送り、ゆっくり語りかけるように読むのが理想です。

つい緊張してしまい、早口になったり、棒読みになったりすると遺族や参列者に聞き取りにくくなります。

明るくハキハキ話したり、読んでいてつい感情的になってしまうと、場の雰囲気を損ねてしまいます。

故人に、遺族や参列者も意識しつつ、故人との思い出を話すように読みましょう。

弔辞に入れてはいけない言葉

弔辞に入れてはいけない言葉を忌み言葉といいます。

宗教によって異なるため、それぞれ紹介します。

仏教での忌み言葉は、浮かばれない・迷うになります。
極楽浄土へ成仏できないことが連想されるためです。

仏教以外では、供養・往生・成仏・合掌・極楽浄土などは使用できません。

また、キリスト教以外では、天国・召される・空の上から見守るという言葉が使うことができません。

弔辞を書く際に気をつけること

弔辞を書く際に気をつけることについて解説します。

弔辞も正式なものと略式なものがあります。

それぞれの書き方を詳しく紹介します。

正式な弔辞

社葬や大規模葬儀など、形式が重要視される葬儀の弔辞は、正式な弔辞を準備します。

用意するもの

奉書紙か巻紙を用意します。

薄墨を利用し、毛筆で丁寧に書きます。

弔辞の書き方

1.紙の端から10cmの余白を空けます。

2.中央に弔辞と書く(折りたたんだときにここが上に来るため)

3.5cmほど余白をあけ、本文を書き始める(上下に2~3cmの余白を持たせるとバランスよく見えます)

4.本文を書き終わったら、弔辞本文から1~2文字下げた位置に日付(例:令和二年十二月十日)を記入する。

5.生年月日からまた2~3文字分下にフルネームで署名する。会社の場合は会社名や役職を先に記入する。

6.巻紙の場合は、その後6~8cmの余白を空けて切り取ります。奉書紙の場合も8cmほどの余白を残します。

折りたたみ方

奉書紙の場合は、

1.奉書紙を半分に折ります。
2.それを三つ折りにします。
3.縦に2つに半分に折ります。

巻紙の場合は、少しずつ広げながら読むため、後ろの方からじゃばら折りにします。

封筒に包む方法

弔辞を中央に置き、上下に約9cmの余白と、左右に弔辞と同じくらいの余白がある奉書紙を用意します。

1.弔辞と書いてある方を下にする・中央に置く
2.右から弔辞を包むようにして折ります。
3.左も同じようにに折ります。
4.上下も包むように内側に折る
5.上包みの表に弔辞と間を開けて自分の名前を記入します。

略式の弔辞

家族葬や一般葬など形式が重要視されていない場合は、略式で行われます。

略式に場合は、便せんに万年筆やボールペンで書いたり、パソコンで打ったものを式辞用紙に印刷したりすることが一般的です。

注意点としては、封筒は一重の白を選びます。

二重は、不幸が重なることが連想されるため、選ばないのがマナーです。

まとめ

弔辞には基本構成があります。
次の通りです。

・故人との関係
・訃報を知ったときの驚きや悲しみ
・故人との思い出や具体的なエピソード
・故人へ別れの言葉

弔辞は、難しい文章を書くというよりは、故人に宛てた手紙を書くように素直な文章を書きましょう。

弔辞を読む時間は、3~5分です。

文字数は、800~1000字程度になります。

弔辞は、早口や棒読みでは無く、ゆっくり語りかけるように読みましょう。

ますますなど繰り返す言葉や、不幸を連想させる言葉を使うのは、タブーとされています。

また、宗教によって使ってはいけない言葉があります。

弔辞は大勢の前で話すため、いい文章を考えなければいけないと緊張しがちです。

しかし難しく考えず、故人との思い出を語り合うように書くといい弔辞になります。

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